からだのこと

運動継続のコツ

運動継続のコツ

運動継続のコツ
この検診は、動脈硬化を予防するためのものです。悪い状態(病気)になる前の“ちょい悪”状態で動脈硬化になりやすい人を見つけます。そうすると、薬などの治療ではなく、運動・食事といった生活習慣の改善で、動脈硬化になる人を減らすことができるからです。
 
 

“細切れ・ながら・三日坊主”

生活習慣の改善では、運動と食事が二つの大きな柱になります。

食事についてはこのコラムでもいくつかのお話をしてきました。
今回は運動について、お話します。

健康のためにも、スタイルなどの美容のためにも、運動が効果的なことは、皆さんご存知だと思います。それなのに、なぜ、運動を習慣にできないのでしょうか?
2006年の政府の世論調査では、1年間運動をしなかった理由の第一は、「忙しかった。時間がなかった。」で、男女とも約半分の人が、これを理由にしています。
この理由を克服して、運動を習慣にするためのキーワードは、“細切れ・ながら・三日坊主”です。
以前は、運動の効果をあげるためには10分あるいは20分以上運動を継続する必要があるといわれていたのですが、最近では、細切れの運動でも、十分効果があることがわかってきました。
ですから、たとえばオフィスワークの合間に気分転換を兼ねてストレッチをする、家事の合間に、ちょこちょこっとからだを大きく動かして窓拭きをする。ウォーキングでも、通勤の行き帰りに少しずつ歩く、お買い物に少し遠いお店まで歩いて行く。テレビを見ながらちょっと腹筋運動をする。
ちょっと体調の悪いときは無理をせずにお休みして、調子よくなれば、再びできるところからすこしずつからだを動かしていく。これが、運動を続けていくコツです。

運動の目標は、一日の運動時間の合計が30分、週休2日でOKです。
これで高血圧の改善や体重減少に少しずつですが、効果があるといわれています。
慣れてくれば、できるときには、この表を参考にして、週23エクササイズ(メッツ・時)を目標にしてください。
運動は、食事を我慢するより、簡単といわれています。
明日といわず、今からでも少しずつから始めてみましょう。

厚生労働省:健康づくりのための運動指針 2006 より